他人の銀行口座の個人情報をもとにインターネットバンキングにアクセスし、預金を移し替えて約900万円をだまし取ったとして、警視庁築地署は、住所不定、無職近藤隆昌容疑者(37)=詐欺罪で公判中=を不正アクセス禁止法違反と電子計算機使用詐欺の疑いで再逮捕したと26日発表した。同署は、近藤容疑者が被害者の自宅に侵入し、パソコンにウイルスを仕掛けてネットバンクの個人情報を不正入手したとみている。
同署によると、近藤容疑者は昨年1月、東京都中央区の男性会社員(36)のネットバンク口座に不正にアクセスし、実在する他人の身分証明書を使って開設した架空口座に約900万円を移し替えた疑いがある。複数の架空口座に移動させながら、金を引き出したという。
勝手に口座に名義を使われた人の自宅からはパスポートや健康保険証などの身分証明書が盗まれていたという。近藤容疑者は「被害者らの自宅に侵入し、一部の人のパソコンに『バグベア』と呼ばれるウイルスを仕掛けた」などと供述しているという。
バグベアはパスワードなどの個人情報を収集し、特定のアドレスにメール送信するウイルスで、同署は、近藤容疑者がこれを使って個人情報を入手したとみている。
近藤容疑者は昨年7月、男性会社員のカード番号でホテルを予約したなどとして、詐欺容疑で3回逮捕、起訴されている。
2009年1月26日13時28分 asahi.com
ウイルス仕掛けネット預金900万円詐取、容疑の男逮捕
バグベアというウイルスは、スパイウェアみたいな事をやるんですねぇ。目的からは、ウイルスもスパイウェアも区別が付かなくなってきましたねぇ。
ところで、詐欺というのは、なかなかやめられないものなのでしょうか?